デスクトップミュージック(DTM) と リアルタイム議事録(RTM)

またジャズピアノの話が続いて恐縮だが、ジャズをそれらしく演奏するためには緊張感のあるコード(和音)に加えて、リズムのノリ(Groove)が重要だ。そのノリを練習するための最良の方法は、上手なドラム、ベースと一緒に練習することであるが、自宅内では叶わない。そこで、私は以前からパソコン上にDTM(Desk Top Music)環境を作って、DTMツールが自動演奏する伴奏とともに、ピアノの練習をしている。今年からのジャズピアノ再開を機に、最新のツールを導入し、課題曲の「酒とバラの日々」を打ち込んだ。これを使っての練習は、たいへん効果的である。

 

ITを上手く活用できたときには絶大な効果がある。

 

同様に、KGK式経営合宿でも、RTM(Real Time Minutes)が絶大な効果を発揮する。合宿中の議論内容をリアルタイム議事録として記録するのである。もちろん、リアルタイムだから、普通の議事録のように文章化するのは難しいので、キーワードを階層構造上に表示する。この階層構造を表示するのに、マインドマップをパソコン上で描くツールを使っている。これを会議室のスクリーンに投影して、メンバー全員がRTMを見ながら議論する。

 

このRTMツールの効果は絶大だ。合宿メンバーの発言が①リアルタイムで、②構造的に、③可視化されるメリットの大きさは、一度経験してみると実感できる。人間の音声による発言、議論は、それほどロジカルではない。本論からの脱線もあれば、発言者の個性による過剰な修飾もある。しかし、KGK式のRTMを使えば、発言の本質と、討議テーマとの関係性がよく分かる。合宿を、ただの組織横断的雑談会に終わらせず、論理的な思考を完結させて結論を出すための最強のツールがRTMだ。

 

マインドマップツールは、近年目覚しく進歩しており、最新のものは同一画面上で階層構造とマトリックス構造を同時に表示できるところまで来た。しかし、いかにツールが進歩しても、キーワードを的確に捉え、それらを構造化するのは人間であり、分かりやすいRTMを、議論の展開に遅れず、ほぼリアルタイムで入力するためには、それなりのスキルが必要である。

 

これまで私がRTMの講習会をやってきた経験では、多くの方が発言の内容を漏らすまいと多くのキーワードを入力しようとし、結果的にこれらを構造化する時間的余裕をなくしていることが多い。分かりやすいRTMを作成するコツは、入力するキーワードを「発言の本質を最も端的に表す単語や短いフレーズ」に限定し、なるべくシンプルな階層構造に整理することである。複雑な議論を、シンプルな構造に整理できたときに最も大きな効果が得られるのである。

 

KGKでは、RTMを上手に作るための研修サービスを提供している。このノウハウを習得すれば、合宿に限らず、ワークショップ、会議、打合せなどでも有効に活用できる。自分の道具箱に、頼れる道具がひとつ増えたような気分になるはずだ。

 

ITを上手く活用できたときには絶大な効果がある。