肩凝り対策と権限委譲

私は生まれながらの肩凝り星人だ。中学校の時には、すでに父に肩を揉んでもらっていた。肩も辛いが首筋の凝りはもっと辛い。今でも一年中アンメルツを手離せず、長く指圧の先生のところに通っている。最近は特にひどくなり、指圧をやっても、もう翌日から辛くなってくる。そこに、天の声が「ストレッチ体操がいいよ~」

 

しばらく遠ざかっていたストレッチ体操を真面目にやったら、これが効いた!
本当に楽になった。指圧や入浴による受動的刺激はもちろん効果的なのだが、能動的に筋や筋肉をストレッチすると一層血行がよくなって効果てきめん。

 

自発的に能動的に取り組む方が効果が高いのは、企業経営、組織運営でも同じだ。

 

私は、長い事業会社勤務の間、信頼できる部下がいたら、徹底的に権限委譲して仕事を任せるようにしてきた。仕事を任せる時には「この件は全て任せる。経過報告も必要ない。全部自分で決めてどんどん実行しろ。責任は全て私がとる」というようなことを言う。

 

私が大幅な権限委譲を始めたきっかけは、問題プロジェクトに徹底的に介入するためだった。問題が起きているプロジェクトを立て直すためには、問題の真因を解明するために、現場に行き、現物を見て、現在の担当者の顔色まで把握することが必要だ。そのためには、十分な時間的余裕を捻出しなければならない。私は、問題が起きていないプロジェクトは信頼できる部下に任せてしまうことによって、問題プロジェクトに介入する時間的余裕を生み出してきた。

 

任せた人には、「大きな問題が起こっていなければ、経過報告も必要ない。」と言って、報告も拒否する。報告を受けると、どうしても口出ししてしまうからだ。「たとえ、報告がなくても、結果の責任は全部私が負うから心配するな」と言って安心させる。

 

こうして、徹底的に権限委譲された部下は、予想を大きく上回る成長を見せてくれる。上司の絶大な信頼をバックに、自分で考えて、自発的、能動的に行動すると、人間は素晴らしい力を発揮する。

 

不思議なことに、これまでの経験では、「周囲の評価が確立されており、安心して任せられる人材」よりも、「ちょっととんがっていて不安もあるが、個性的な人材」に任せた方が、より革新的な素晴らしい結果が得られることである。

 

これだから、マネジメントというのは面白い。

肩凝り対策も、能動的に取り組むと効果てきめんで、面白くなってきた。
毎日、起床後と就寝前の20分、ストレッチ体操を続けている。