再び「プロジェクト開始時における全体構想策定の重要性」について

今年の初ブログで(1月3日付け)、プロジェクトを開始する時には「とりあえず出来ることからどんどんやり始める」のではなく、「まず最初に全体構想をきちんと描く」ことが重要であるとの持論を述べた。

 

未曾有の大災害の発生から2ヶ月が経過し、「出来ることからどんどんやる」緊急時の対応から、将来の全体構想をきちんと描いた上で、それに向けた実行計画を作り、必要な体制を整備する、いわゆる「プロジェクト型の取り組み」に移行していく状況になってきた。将来構想→実行計画→体制整備などの一連のプロセスを、きちんと整合させておかないと、プロジェクトを開始した途端に、進捗の遅れが顕在化したり、計画の修正を余儀なくされることになる。

 

最初の関門は将来構想の合意形成であり、これが一番難しく、また一番大切だ。地域社会の将来構想には、いろいろな利害関係者の利益相反が絡んでくるから合意形成は容易でないが、同時に将来構想を机上のものに留めず、確実に実現していくためには、主要関係者間の深い合意形成が欠かせない。

 

平時と異なり、緊急対応型からプロジェクト型に移行していく場合には、関係者の合意形成のために、必ずしも十分な時間を割く余裕はないかもしれない。しかし、それでも状況が許す限り合意形成のための努力を行うべきであるし、たとえ十分な合意が得られなくても、「結論に至るまでの過程に、主要関係者を巻き込んでおく」ことが重要だ。

 

大震災から2ヶ月、いろいろな領域、いろいろな規模で、多くの関係者の方々がプロジェクト型への移行に取り組んでおられることと思います。将来の構想を深いレベルで共有した強力なチームが各所で形成されつつあることを願っています。