焦燥感と無力感から脱却する方法

今日ほど、我々日本人にとって、解決しなければならない重大な問題が山積している状況はありません。

 

安全保障、エネルギー政策、国家財政、税制と福祉、国際貿易、等々、いずれも国民生活の根本に係わる重大な問題が際限なく先送りされています。

 

なんとかしなければという焦燥感と、自分ではどうにもできない無力感が日本を覆っているように感じます。

 

なんとかせねばならないが、どうにもできない。ではこの先どうなっていくのか、という不安が募ります。

 

この先どうなっていくのかを考える際には、歴史に学ぶ(つまり、これまではどうだったのか)のが定石です。

 

過去に重要な問題を放置し続けたら最終的にどうなったでしょうか。

 

ここで事例を挙げて考察を試みるまでもなく、問題を放置し続ければ、さらに状況は悪化し、限界を超えると「破綻」が起きるということに尽きるのではないかと思います。

 

つまり、今我々日本人が、根本的な問題の多くを先送りしているその先には、「多くの深刻な破綻の連鎖」があると考えるのが自然です。

 

似たようなことは、破綻した企業や組織についても言えます。企業が財務的に破綻して倒産に至るまでには、多くの重大な問題が先送りされ続けた長い期間があります。

赤字の事業からの撤退を先送りし続け、経理上のテクニックで取り繕わざるをえなくなる。社内外への公正な情報開示が行われなくなり、社内の信頼関係が崩れていく。顧客が離れていく状況が顕在化しても、有効な手を打つ創造性も財務体力も枯渇している。。。。といった、破綻の連鎖が起きているのです。

 

こうなってくると、組織全体に焦燥感と無力感が蔓延するのです。

 

さて、こういう状態から脱却するにはどうしたら良いのでしょうか。

 

KGKは、合宿を活用して脱却する方法を推奨し、実際に成果をあげています。
その方法は、次の通りです。

1.多くの山積する問題の中で、最も深刻で根深い問題を特定する。
  (そのためには、放置し続けたらどういうことになるのか、冷静に
   想定してみることが不可欠です)
2.最も深刻な問題を特定したら、その問題の主要関係者を集めた合宿を
  行い、本音で徹底的に討議して解決策、解決する時期、解決策を実行
  するリーダーと推進体制を合意します。

 

ここでのポイントは、「最も深刻な問題」から取り組むということです。多くの問題が先送りされ続けた状態では、「多くの問題を総合的に解決する方法」を見出し合意することは、ほとんど不可能だからです。

 

また、「手をつけやすい問題」からやっていくのは、結局のところ、一種の問題の先送りでしかないから、何も解決しません。

 

もうひとつのポイントは、「関係者が腹に落ちるまで徹底的に議論する」ことです。「最も根深い問題」ですから、全権を掌握している創業者社長でもない限り、トップダウンでやろうとしても、組織は動きません。

 

我が国が抱える問題についても、私は同じ手法をとるべきだと思っています。

 

さて、皆さんは我が国の「最も深刻で根深い問題」は何だと思われますか?

 

即答できる方は少ないと思いますし、人によって意見は異なるでしょう。

 

最も深刻で根深い問題を特定するには、放置し続けたらいったいどうなるのか、を真剣に冷静に考え続け、議論し続けるしかありません。ここから目をそらしてしまえば、そこで終わりです。

 

企業でも、組織でも、それは同じことだと思います。