私が尊敬する人は父です

学生時代の友人S君は、よく「一番尊敬しているのは自分の親父」と言ってましたが、当時私はそれを聞いて「かっこいいなぁ」と思っていました。しかし、当時は冷静に考えても、自分の父親が世の中で一番尊敬に値するという確証も持てず、漠然とS君はすごいなぁ、と思っていました。

あれから40年(どこかで聞いた台詞ですが)この2月5日に、私の父が93歳で他界しました。20年前に母が亡くなってから10年間、父は一人暮らしで頑張りました。その後10年は私が暮らす高尾に来て、一緒に過ごしました。最後の6年間は軽度認知症のため、グループホームに入居し、ホームの皆さんの家族のような介護を受けながら暮らしました。母が亡くなってからの20年間、父はいろいろと苦労も多かったことと思いますが、愚痴を言うのを聞いたことは一度もありません。最後まで、周囲の人に感謝の意を伝えながら、穏やかに大往生を遂げました。曲がったことが大嫌いで、いつも家族や周囲に優しかった父。自分のことよりも、いつも周囲のことを優先してきた父。 私はとても超えられそうにありません。

今は、私も言えます。「一番尊敬している人は父です。」

今ごろは、天国で、母と熊二郎と一緒に楽しく過ごしていることでしょう。